迷鏡止水

勉邪眠の日々徒然。

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キャベフロSSもどきその2



どういうつもりでしょう、この若いサイヤ人は。
私を好きだの、付き合ってほしいなどと。
返答しかねていると、あちらから切り出してきた。
「ばらしたりなんてしません、誓います。
 …たとえ捨てられた後でも。もっとも、捨てさせたりしません。
 そうだ、平和維持軍に入軍しようかな、貴方の力になりたいんです!」
「は? …私、職場で友達や恋人が馴れあうのって…好みませんねえ…」
「いえ、貴方の近くにいたいってのも勿論あるんですけど、公私混同はしないです。
 “表”で戦っているときは直接的なサポート、
 “裏”で活動しているときはアリバイ作りや被害を抑えるなどのフォロー。
 平和の維持は存続、貴方の求む利益もそのままに。
 “事実”を知っている右腕として、なんなりと使ってくれれば本望です」
あまりにもさらっと言ってのけるのでこっちが驚かざるを得ない。
爽やかな顔立ちの端々に、不敵な笑みが見え隠れしている気もした。
「右腕ね。強気ですね、まあ私の弱みを握っているわけだから当然か」
「弱み? …ああ!そっか、ボクはフロストさんの
 弱みを握ってる形になるのかー!」
「……今気づいたんですか?」
「はい、気付きませんでした。あっでもそれで脅したり関係を強要とかはしません!
 貴方のことが本気で好きだから、ボクのことも
 本気で好きになってもらわなきゃ意味がない。
 でも右腕は…おこがましいか。貴方の近くなら一兵卒でもいいです。どうですか?」

「私は…君をこっちの世界に引き入れたくない」
「ボクは、貴方を守りたいだけです」
生意気な…私を守る、ですって?
しかも私の本性を知ってなお、裏までついていく、って?
まだまだ乳臭い子供かと思ってたのに、可愛い顔して、まあ。

「…ま、いいでしょう、付き合ってあげても」
「え!?本当ですか?」
面白い。
このキャベとか言う若いサイヤ人、興味が持てます。
…他人に興味を持つなんて、もしかして初めてかもしれませんね。
世の中の裏側なんて、ご存じないのでしょう?
それを、そして私の闇の面を知ってなお、そんな屈託のない笑顔ができるかしら?
弄んで、壊して、ぼろぼろにしてあげる。
その時貴方はどんな顔してる?私は?


もっと見ていたいです。私のそばにいなさい。
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日々、萌えに飢えている。
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